当センターでは、間接法(声を出して話し方の練習を行わない改善法)による吃音訓練を実施しています。
声を出して行う話し方の練習法との違いは、吃音でない人と同じ“自然で無意識な話し方”を目標にしている点です。
吃音には進展段階があります。最も重度の吃音は、「回避(話すことを避ける)」の症状が出現する第4層の状態です。当センターでは、吃音の改善を以下のように捉えています。
スラスラ話すための、声を出した発話練習や呼吸練習(直接法)等は行いません。自宅で練習することも止めてもらいます。
吃音の症状をコントロールすることが目的ではなく、吃音者意識を脱し、自然で無意識に話すことが目的です。
第2層以上に改善すると、吃音の悩みが徐々に薄れていき、吃っても何とも思わなくなります。正常域まで改善すると、完全に症状が無くなります。これらが訓練の場面だけでなく、普段の社会的場面でも実現できるようになります。
学生や成人の方の場合は、年表方式のメンタルリハーサル法※1を用います。
頭の中で描いた場面の中で、吃音を恐れずに自然で無意識な発話を実行し、それが成功する場面を疑似体験します。
幼児の吃音には、両親や周囲の大人に協力して頂き、環境調整を行います。
子どもを取り巻く「言語環境」と「養育環境」を調整し、吃音が治っていく環境を整え、吃音の改善を待ちます。
対象者の年齢(初診時)
6歳(幼稚園年長)
吃音リハビリをご希望された理由は何ですか?
就学前に吃音について親がもっと知る事があったり、何か楽にさせてあげられないかと思ったからです。
実際の吃音リハビリの印象はいかがでしたか?
はじめは発声練習をするのかと思っていましたが、環境調整をするという想定外でまずは驚きました。
ネットでは吃音について触れないetc.は書いてありましたが、まずは本人の自由と何でも許されるんだという意識が大事で、その事で悩む私の気持ちも話すことがリハビリになった気がします。
吃音リハビリを受けて、良かった点をお聴かせください。
初めての子どもで、きちんと育てないといけないという型にはめてしまっていた事にも気づき、今は本人の本来の良さがもっと出てきているように感じます。
リハビリを受けることで夫婦で話し合い、キツい時もありましたが、これで合っているかを確認できました。
吃音には波があるとか、専門的な知識を教えていただくと、学校などでも説明が出来て安心しています。
吃音リハビリを受けて、改善してほしい点をお聴かせください。
世の中に、吃音外来リハビリなどでもっと広く受診できるようになればと思います。
特別ではないし、気軽に相談できれば、本人も隠したり、親がすごく悩んだりするのが減ると思います。
生きていくには大事なことだと思います。広めてください。
脳梗塞集中リハビリセンター
大阪りんくうタウン
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SiSりんくうタワー8階
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営業時間:9:00~17:00(定休日、年末年始を除く)
脳梗塞集中リハビリセンター
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複合型施設 ベルシャンテ 1階
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営業時間:9:00~17:00(定休日、年末年始を除く)
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